学生の実家が栗を栽培していて、収穫が大変だということから、それを少しでも楽にできるような機械が作りたいということからでした。
いろいろなアイデアを出し合い、ラフスケッチ、3DCADでの設計を行い、実際に作り上げました。この学生はもとは普通科高校出身で全くものづくりをしたことのない学生でしたが、「自分で作ってみたい!」という気持ちから、試作機完成までこぎつけました。
最初は、ドライバーの使い方もままならなかったのですが、友人と一緒にやり続け、今では工具はもちろん、その他の特殊工具や溶接機、切断機など、一通りの作業を出来るようになりました!
今回の試作品はまだまだ改良は必要ですが、きっと実用になっていくはずです。
彼の頭の中にはもうすでに、第2弾のアイデアがあるようです。
農業は重労働です。そしてその重労働をおしての労働の対価としての利益もあまり多くありません。しかし、その重労働である農作業を機械化出来て楽になり、収穫を多くできたら実は多くの利益を得ることが出来ます。
そのためにも農業機械の開発は重要です。近年では「完全自動化」の方向に進もうとしている農業機械ですが、ヒトの健康寿命と同時に考えると、完全自動ではなく”軽”労働で農作業を出来る機械の方が必要ではないかと思っています。そのひとつの理由として、仕事人間だった人ほど、定年を迎えた後、引きこもりになったり痴呆症になったりと健康を害する例が多くあります。
ヒトは仕事(目的)が無くなると、なにも手につかず、気持ちも身体も悪くなっていきます。それを防ぐためにも軽作業でできるような農業機械が必要なのです。
あまり疲れないで、ちゃんと収入が見込めるなら、サラリーマンではなく、農業もいいと思いませんか?
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